金属アレルギー

金属アレルギー

金属アレルギーは、お口の中で金属イオンが流出し生じるⅢ型アレルギーです。ピアスや時計などにかぶれる人は金属アレルギーである可能性が高いです。

■ 金属アレルギーの特徴
金属アレルギーは花粉症が突然発症するように、閾値を突破したときに症状が現れます。初期状態ではクラウンや義歯の金具が接している頬や舌、歯肉が赤や白に腫れます。重症化すると手の平や足の裏などに水泡ができる皮膚炎(掌蹠膿疱症)や全身にアトピー性皮膚炎が生じたりすることもあります。

■ 金属アレルギーの治療
アレルゲン(抗原)が何かを特定します。この場合は、皮膚科・アレルギー科で検査が必要です。  お口の中で使用している金属がアレルゲン(抗原)であった場合には、アレルゲン金属の完全除去が必要となります。以後、再発を避けるためにアレルゲン金属による歯科治療を避ける必要があります。

■ 保険用金属
歯科で使用される金属は、保険用金属として定められたものを用いています。基本的には安全な金属です。しかしながら、全ての金属で金属アレルギーは発症するため絶対に安全な金属はありません。またメタルインレーやメタルクラウンは常に口の中にあるため常に金属イオンは溶け出し、体に吸収されているため金属アレルギーが発症する場合があります。特にパラジウムや水銀は問題視されています。

■ その他の歯科材料へのアレルギー
歯科治療では、仮歯や義歯の修理に即時重合型のレジンを用います。化学物質に反応しやすい体質の場合には粘膜荒れを生じる場合もあります。

2024年02月22日