エナメル質減形成
エナメル質形成不全症はエナメル質が形成がきちんとできないまま歯が生えてきたために生じる病気です。10人に1人にエナメル質の形成不全があることが知られています。
エナメル質形成不全の歯は脆弱で、かみ合わせにより砕け穴があきやすく、むし歯の原因となります。早期に発見してむし歯にならないように予防することが大切です。
『エナメル質形成不全症の特徴』
健常なエナメル質は 透明です。
後天的に脱灰したエナメル質は 白濁しています。
エナメル質形成不全の歯は 濃い白、茶色あるいは黄色をしています。
歯の欠損を伴うと歯の表面がデコボコしていたり、穴があいてきます。
エナメル質形成不全症の治療
・フッ化物の応用が重要です。フッ化物を歯に取り込ませて歯を丈夫にします。
・CR(プラスチック)修復により、歯を修復します。
・定期健診を行い、むし歯になる前に治療を行います。
ターナー歯
乳歯の根尖性歯周炎がその下にある形成途中の永久歯に影響を与えて、永久歯のエナメル質に形成不全が生じた場合、形成不全を生じた永久歯をターナー歯とよびます。

外傷の影響
1、2歳歯の形成期に乳切歯に外傷を受けると、その下の永久歯のエナメル質の形成不全が生じ、エナメル質減形成を生じる場合があります。それ以降の外傷では白斑として現れます。
