歯周病と全身疾患の関係

 最新の研究成果により歯周病の全身へ与える影響について多くのことがわかってきました。歯周病の患者さんは、歯周病でない方に比べ致命的な心臓発作を起こす危険が約2.8倍、早産の確率が7.5倍高いということが報告されています。
 口の中は多くの細菌が生息しており、特に歯についた歯垢は細菌の塊です。歯垢1mg中に約1~2億個の細菌や膿が含まれており、この歯垢が歯周病や虫歯を引き起こしています。我々はこれらの細菌塊を呼吸とともに飲み込んでいることになります。
 現在では口腔内を清潔に保つことにより、誤嚥性肺炎やインフルエンザなどの呼吸器疾患の予防や心筋梗塞や脳梗塞といった血栓をつくる疾患のリスクを軽減できることがわかってきました。

2019年09月13日