癒合歯・癒着歯
何らかの理由で歯の芽(歯胚)が癒合してしまった歯です。乳歯の4%にみられる。むし歯予防や永久歯の生え変わり時に注意が必要となります。永久歯にもみられます。
癒合部の溝を早期に充填(シーラントやCR充填)することで汚れがたまりにくくなります。
むし歯の問題、生え変わりの問題、歯並びの問題などが生じてきますので、定期的なケアが重要となります。
癒合歯の発生部位

1番 下顎の乳側切歯Bと乳犬歯Cの癒合
2番 下顎の乳中切歯Aと乳側切歯Bの癒合
3番 上顎の乳中切歯Aと乳中切歯Bの癒合
『癒合歯の問題点』
1)癒合歯の40~45%に後継永久歯が足らない
※乳歯2本が癒合している癒合歯。そのあとに生えてくる永久歯が1本であることが多くみられます。
2)生え変わりがうまくいかないことがある
3)汚れが癒合部にたまりやすくむし歯になりやすい
癒合歯:隣在する2つの形成中の歯胚が接触し、象牙質レベルでくっついたもの
歯髄を共有する場合が多い
癒着歯:隣在する2つの形成中の歯胚が接触し、セメント質レベルでくっついたもの