クラウン(冠、被せ物)
クラウンによる歯冠補綴は、歯冠部を人工材料に全体的に置き換える治療法です。通常は歯冠全周を削り、人工材料で被覆する治療を指します。
クラウンの種類
一部被覆冠Partial Veneer Crown
ラミネートベニア など
全部被覆冠Full Veneer Crown
全部被覆金属冠FMC:フルメタルクラウン
ジャケットクラウン
陶材焼き付け鋳造冠 など
FMCにより歯冠補綴の手順
Step1:前処置(根の治療や歯周病の治療、支台築造など)
↓
Step2:形成(削って)、印象採得(型取って)、咬合採得(噛み合わせ決めて)、製作(作って)
↓
Step3:装着
クラウンの種類(臼歯部)
全部鋳造冠FMC:12%金銀パラジウム合金
昔から保険導入されている合金です。銀とパラジウムに高いアレルギーリスクが見られます。
全部鋳造冠(貴金属冠)。18K金合金で制作します。昔から臼歯部の歯冠補綴には、見た目のことを気にしなけれ、最高の材料と言われています。
メタルセラミックス(メタルボンド、陶材焼付鋳造冠):1970年代から現在まで着実に進化し続けている安心の歯冠補綴装置です。汚れが付きにくく、見た目がきれいでアレルギーの心配のないセラミックスの弱点である割れる心配を金属フレームによる裏打ちでおぎなっています。
ジルコニアセラミックス(ジルコボンド):今世紀に入って実用化された最新のクラウンです。フレーム部分に金属を使用しないため、歯肉が下がっても金属がでず、きれいです。
オールジルコニアクラウン:白い金属ともいわれるジルコニアのブロックをCAD/CAMにより削り出し、焼成することで制作します。白い歯ですが、完全に自然な歯の色にはならず、色の選択枝が少ないのが弱点です。
オールセラミッククラウン:セラミックスのみで作られたクラウンです。
CAD/CAM冠:レジンの塊を削り出して製作するクラウンです。保険診療で導入されました。