食べすぎが原因 非アルコール性脂肪肝(NASH)

 非アルコール性脂肪肝(NASH)は、アルコールを飲んでいない人でも起こる脂肪性肝疾患の1つです。肝臓の脂肪変成が進み、脂肪肝から慢性肝炎、肝硬変、肝がんと進行していきます。このNASHにも歯周病が関係していることが分かってきました。歯周病菌は血流にのると免疫担当細胞の攻撃にあい、その数を減らしますが、数時間から10時間ほどは生き残り、肝臓にたどり着いた歯周病菌は脂肪で炎症を引き起こし肝臓にダメージを与えます。歯周病菌がNASHの進行を助けていることになります。
 非アルコール性脂肪性肝疾患患者は日本では1500万人ほどで、NASHの患者は300万人ほどとされています。NASHは食べ過ぎや脂肪を蓄える時間帯の食事(夜半の食事など)により生じる病気です。食生活にも注意が必要です。

2019年09月18日