抜歯の理由

自分の歯で一生過ごすことは、理想的です。しかし、実際には様々な理由で抜歯が行われます。
1)う蝕症(虫歯)
:虫歯などで歯冠部が失われ、歯根のみ残った残根。土台(支台)を作り、クラウンを被せることができないほど歯根が短い場合には抜歯が選択されます。
2)歯周病
:歯の動揺が縦揺れの状態までくると抜歯が選択されます。
3)歯根の破折
:一度入った歯のひびは元通りにはなりません。ひびが広がると割れた状態になります。ひびの入り方によっては抜歯が選択されます。
4)埋伏
:歯が口の中に萌出していない状態です。半埋伏智歯(親知らず)など必要に応じて抜歯となります。
5)矯正
:歯を並べるスペースを確保するために抜歯を行う場合があります。
6)外傷
:外傷により保存が難しい場合には抜歯となります。
7)吸収
:炎症などにより内部吸収(歯髄腔側からの吸収)や外部吸収(セメント質側からの吸収)を生じた場合に抜歯となることがあります。
8)歯内疾患
:根管が複雑であるなどの原因によって治らない歯内疾患の場合に抜歯となることがあります。
9)交換期障害
:乳歯から永久歯に生え変わる際に、うまく抜けない場合に抜歯を行います。