災害時、健康維持のために必要なお口のケア
日本は地震、台風、水害など多くの天災に見舞われます。
大災害発生時には避難所での生活を行うことになりますが、お口のケアを十分に行わないとお口のトラブルに加えて、肺炎やインフルエンザなどの呼吸器感染症を招くこととなります。
十分なお口のケアを行わない場合、想定される口のトラブル
- 義歯臭・口臭
- 歯周病・むし歯の悪化
- 歯痛
震災関連死
震災時、直接的な死因が圧死や焼死では無いもののことを震災関連死といいます。阪神・淡路大震災では災害関連死の25%が肺炎によるものでした。口腔内が不潔になると、避難所で肺炎やインフルエンザが蔓延し、特に高齢者の誤嚥性肺炎が増加することが知られています。そこで、避難時における十分な口腔ケアの準備が必要となってきます。
災害時の口腔ケア
避難所では細菌の塊であるプラークを除去するための道具が必要となります。飲料水が貴重となるため歯ブラシと液体ハミガキの組合せは節水となります。また、ティッシュやガーゼも有用です。最近では避難所に、歯ブラシやうがい薬の備蓄がされていることも多くなっていますが、自分でも準備をしておくとよいでしょう。
災害時の入れ歯の管理
災害時、入れ歯を持たずに避難したために食事が困難になる事例も多く聞きます。メガネや入れ歯のように日常生活に必要なものは、避難時にすぐ持ち出せるように 保管場所をきめておくとよいでしょう。