ブリッジとは、歯を失った場所の両隣の歯を削って橋を架けるように人工歯で補う装置で、橋義歯、架橋義歯、架工義歯などとも呼びます。基本的に固定式です。
歯を失った部分を補う治療を補綴歯科治療といいます。ブリッジの他に、入れ歯(義歯)、インプラント(人工歯根療法)があります。それぞれ長所・短所がありますが、通常の歯科治療ではブリッジが第一選択枝となります。
『特徴』
1歯中間歯欠損の場合(第一大臼歯が失われた場合)
ブリッジ | 入れ歯 | インプラント | |
隣在歯のダメージ | 大 | 小 | 無 |
咀嚼力 | 中 | 小 | 大 |
違和感 | 小 | 大 | 小 |
『ブリッジに求められるもの』
(1)機能性…機能的な形態を付与することができること
(2)審美性…見た目にきれいなこと 経年的な変化がないこと
(3)耐久性…噛む力に耐えることができること
(4)適合性…適合性に優れること
(5)清掃性…汚れが付きにくく、汚れが落ちやすいこと
(6)安全性…アレルギーなどにならないこと
『ブリッジの構成』
歯が痛みがでないのは神経の通っている歯髄、象牙質を硬いエナメル質が覆っているためです。このエナメル質が虫歯や外力によって失われると象牙質が露出し刺激をうけるようになります。
保険診療で提供できるブリッジにはルールがあります。全ての症例に使えるわけではありません。
『ルール1 使用材料』
保険のブリッジに使用されるのは銀色の金属です。前歯部(中切歯、側切歯、犬歯)には硬質レジンの前装したものが用いられます。
保険用材料 金属……金銀パラジウム合金(銀:約50%、パラジウム:約20%、金:12%、銅:約15%、その他)
レジン(プラスチック)…硬質レジン
前歯部…硬質レジン前装冠、(部分被覆冠)
臼歯部…全部被覆金属冠、(部分被覆冠)
『ルール2 橋脚となる歯(支台歯)の丈夫さと数と配置』
回復する歯にかかる力を支台歯で負担することになります。したがって、過剰な負担がかかると歯が動き出したり、壊れたり、歯根が割れたり、外れたりします。可能設計はルールで決まっていますが、歯周病などにより条件の悪い歯はブリッジに向いていません。
『ルール3 歯台歯間に平行性がとれていること』
ブリッジは可能な限り平行性がとれていることが必要です。装着時の問題もありますが、歯根にかかる力の問題などブリッジの予後に関係してきます。
自費のブリッジの場合、使用できる材料に制限がありません。従ってより適合性、審美性、清掃性に優れたブリッジを製作することができます。
ブリッジの場合は噛む力に耐えるためにフレームになる部分が必要です。
フレーム | 前装部 | 金属アレルギー | |
保険のブリッジ (金銀パラジウムブリッジ) |
一塊の金属 | △ | |
ゴールドブリッジ | 一塊の金属あるいは 一部硬質レジン |
○ | |
メタルボンドブリッジ | 金属 | 陶材 | ○ |
ジルコボンドブリッジ | ジルコニア | 陶材 | ◎ |
歯をあまり削らず、接着剤の接着力を期待したブリッジです。削る歯質の量を減らせるメリットの反面で、ブリッジの変形による脱離やむし歯のリスクが上がるデメリットがあります。
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